㈲富士クリーニング商会 | 日記 | 『紫外線』と『変色』
2019/07/17
『紫外線』と『変色』

こんにちは、富士クリーニング商会の若旦那です!!
今回は、
『紫外線』と『変色』の関係について書いていきたいと思います。
紫外線による衣服の変色は、直射日光を数時間浴びただけでも起こることがあり、例えば、衣服を屋外に干していたら日光の当たった部分変色したということがあります。
このような例は変色部分と変色していない部分との差が解りやすいので変化に気づきやすいです。
ですが、繰り返し着用するなかで紫外線を浴び続け、ゆっくり変色が進む場合は、その進行に気づきにくく、汚れも蓄積するので、色の変色が汚れで隠されてしまうこともあります。
そんな変色の目立たない衣服も、クリーニングによって汚れが取り除かれると、変色していることが明らかになります。
クリーニングによる変色かと疑われることもありますが、本当は紫外線の仕業で、それまで汚れに隠れていた色の変化がハッキリしたというのが真相です。
衣服の変色を起こす紫外線の影響は次のように現れます。
①染料分子の破壊・・・紫外線の影響で染料の科学構造が変化し、本来の発色機能が果たせなくなったり、繊維から脱落してしまったりします。
変色事例で多いのは淡色品で、特にブルーやグリーンなど、鮮明なブルー系の染料が配合されたものに目立ちます。
②蛍光増白剤の劣化・・・蛍光増白剤とは、繊維上に染着して白度を増進させるもので、青色発光によって増白の効果を示しています。
その蛍光増白剤が紫外線の影響で劣化すると、黄変が起こります。
③繊維分子の変質・・・毛や絹、ナイロンなどの場合、紫外線の影響で、繊維素材そのものに変色が起こります。綿や麻、ポリウレタンでは黄変する傾向が指摘されています。
④汗と紫外線の複合作用・・・汗の成分には、染料の発色分子を破壊したり、染料が繊維に結びついている力を弱めたりするものがあります。
すぐに表面化することは少ないのですが、汗の付着部分に紫外線が当たると汗ぬれの形状にそって染料の発色力・結合力の破壊が進みます。
これらの変色を防ぐには、
『Wクリーニング』などの汗汚れに対応したクリーニングを行い、汗汚れを除去しておき、
光の入らない場所に通気性のあるカバーを掛けて収納するという方法がありますので試してみて下さいね!!
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